アッサンブラージュ
93 % : カベルネ・ソーヴィニヨン
7 % : メルロ
育成・熟成について
新樽:100%
育成・熟成期間:18ヶ月
テイスティングノート
輝きあふれるガーネット色の外観、真紅の光沢。最初の段階からフィネスと精緻さが印象的で、完熟黒ベリー系果実のアロマが香り立ちます。パティスリーやコンフィズリー(砂糖菓子)、ブラックチョコレートのニュアンスがほのかに漂い、瑞々しさと芳醇さとの調和が素晴らしいワインです。濃厚で肉づきもよく、タンニンは上品でいてたくましくもあり、ワインに巧みに溶け込むことで力強い風味をもたらしています。石墨を思わせるアロマや焦焙系アロマを含み、見事な深みと複雑で重なりのある味わいに仕上がっています。 煎ったヘーゼルナッツやカカオ豆の風味が後味まで続きます。
分析データ
アルコール分:13,3 %
pH値:3,79
収穫日程
9月7日〜9月30日
生育日程
萌芽 : 3月31日〜4月6日
開花 : 5月29日〜5月31日
着色 : 7月29日〜8月4日
年ヴィンテージレポート
冬は温暖で雨が降ることも多く、顕著な雨不足に悩まされた2022年以降、乾き切った土壌を湿らすに十分な降雨に恵まれました。心配された遅霜による被害もなく、ぶどう樹は4月初旬、順調に生育サイクルのスタートを切りました。2023年の特徴は、その記録的暑さです。日増しに気温の上昇が顕著になりました。春は暖かく、平年並みの降水量にも恵まれ、ぶどう樹の生育スピードは一層早まりました。絶好の天候のもとで、ぶどうの開花は5月末、平年より5日ほど早い日程で順調に進みました。シャトーでは1962年から気象観測データを記録していますが、2023年6月はこれまでの記録を塗り替える、観測史上最も暑い月となりました。ぶどう樹は平年より数日早いリズムを維持したまま、良好に生長を続けました。夏真っ盛り、フランス全土は連続して熱波に襲われましたが、大西洋沿岸地域とボルドーのぶどう畑において猛暑の影響が見られたのは8月末と9月初旬の二度のみでした。なお、9月初旬の猛暑は、ぶどう収穫のスタートと重なっています。収穫期間中は安定した天候に恵まれ、暑く明るい好天と雷雨とが交互に訪れました。ぶどう果実はこれらの天候に上手く順応しながら熟度を進め、同時に、雨のおかげで糖分の蓄積が抑えられ、果皮部分の品質も素晴らしい仕上がりです。9月最終週には夏さながらの日照に恵まれ、2023年の収穫は理想的な天候のもとで終わりを迎えています。
シャトー紹介
格付け第一級(Premier Grand Cru Classé)シャトー・ムートン・ロスチャイルドは、ボルドー・メドック地区のポイヤック村に82ヘクタールのぶどう畑を所有しています。畑では同地方を代表する以下の品種を栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(79%)、メルロ (17%)、カベルネ・フラン(3%)、プティ・ヴェルド(1%) 平均樹齢は50年です。深度のある礫質層からなる土壌の品質は言うまでもなく、向き(方角)と日射量に関しても比類なき自然環境を享受し、ぶどうの栽培からワインをボトルに詰めるまで、きめ細やかな管理を心がけています。伝統を尊重すると同時に、最先端技術の導入にも積極的です。 毎年、シャトー・ムートン・ロスチャイルドのワインラベルには、現代美術界を代表するアーティストによるオリジナル作品が飾られており、これは1945年から続く伝統です。 「ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド」はシャトー・ムートン・ロスチャイルドのセカンドワインです。 その他にも白ワイン「エール・ダルジャン」を生産しています。白ワイン用ぶどうの栽培には9ヘクタールの砂礫質土壌を利用し、品種はソーヴィニヨン・ブラン(50.5%)、セミヨン(40%)、ソーヴィニヨン・グリ(9%)、ミュスカデル(0.5%)です。
アッサンブラージュ
79 % : カベルネ・ソーヴィニヨン
12 % : メルロ
7 % : カベルネ・フラン
2 % : プティ・ヴェルド
育成・熟成について
新樽:50%
育成・熟成期間:18ヶ月
テイスティングノート
深く濃い赤色が鮮やかな外観、カーマイン色の光沢。ブラックベリーやブルーベリーのアロマが香り立ち、スパイスやホワイトペッパーのニュアンスと交じり合います。第一印象は瑞々しく芳醇で、タンニンにはたくましさと同時にサテンのようななめらかさがあります。テクスチャーは濃密で、バニラやメンソールを思わせるニュアンスが広がり、カベルネ・ソーヴィニヨンならではの高貴さ漂う風味が印象的です。後味には完熟果実とリコリスが心地よく香り、余韻にいたるまで実にエレガントなワインです。
分析データ
アルコール分:13,3 %
pH値:3,74
収穫日程
9月7日〜9月30日
生育日程
萌芽 : 3月31日〜4月6日
開花 : 5月29日〜5月31日
着色 : 7月29日〜8月4日
天候について
冬は温暖で雨が降ることも多く、顕著な雨不足に悩まされた2022年以降、乾き切った土壌を湿らすに十分な降雨に恵まれました。心配された遅霜による被害もなく、ぶどう樹は4月初旬、順調に生育サイクルのスタートを切りました。2023年の特徴は、その記録的暑さです。日増しに気温の上昇が顕著になりました。春は暖かく、平年並みの降水量にも恵まれ、ぶどう樹の生育スピードは一層早まりました。絶好の天候のもとで、ぶどうの開花は5月末、平年より5日ほど早い日程で順調に進みました。シャトーでは1962年から気象観測データを記録していますが、2023年6月はこれまでの記録を塗り替える、観測史上最も暑い月となりました。ぶどう樹は平年より数日早いリズムを維持したまま、良好に生長を続けました。夏真っ盛り、フランス全土は連続して熱波に襲われましたが、大西洋沿岸地域とボルドーのぶどう畑において猛暑の影響が見られたのは8月末と9月初旬の二度のみでした。なお、9月初旬の猛暑は、ぶどう収穫のスタートと重なっています。収穫期間中は安定した天候に恵まれ、暑く明るい好天と雷雨とが交互に訪れました。ぶどう果実はこれらの天候に上手く順応しながら熟度を進め、同時に、雨のおかげで糖分の蓄積が抑えられ、果皮部分の品質も素晴らしい仕上がりです。9月最終週には夏さながらの日照に恵まれ、2023年の収穫は理想的な天候のもとで終わりを迎えています。
シャトー紹介
格付け第一級(Premier Grand Cru Classé)シャトー・ムートン・ロスチャイルドは、ボルドー・メドック地区のポイヤック村に82ヘクタールのぶどう畑を所有しています。畑では同地方を代表する以下の品種を栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(79%)、メルロ (17%)、カベルネ・フラン(3%)、プティ・ヴェルド(1%) 平均樹齢は50年です。深度のある礫質層からなる土壌の品質は言うまでもなく、向き(方角)と日射量に関しても比類なき自然環境を享受し、ぶどうの栽培からワインをボトルに詰めるまで、きめ細やかな管理を心がけています。伝統を尊重すると同時に、最先端技術の導入にも積極的です。 毎年、シャトー・ムートン・ロスチャイルドのワインラベルには、現代美術界を代表するアーティストによるオリジナル作品が飾られており、これは1945年から続く伝統です。 「ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド」はシャトー・ムートン・ロスチャイルドのセカンドワインです。 その他にも白ワイン「エール・ダルジャン」を生産しています。白ワイン用ぶどうの栽培には9ヘクタールの砂礫質土壌を利用し、品種はソーヴィニヨン・ブラン(50.5%)、セミヨン(40%)、ソーヴィニヨン・グリ(9%)、ミュスカデル(0.5%)です。
アッサンブラージュ
50 % : ソーヴィニヨン・ブラン
44,5 % : セミヨン
5 % : ソーヴィニヨン・グリ
0,5 % : ミュスカデル
育成・熟成について
新樽:45%
育成・熟成期間:9ヶ月
テイスティングノート
ペールイエローの外観、緑かかった光沢。濃厚で豊かな風味のワイン。柑橘系果実や白系果実のアロマが香り立ち、その後、ミネラル感やホワイトペッパーを思わせるアロマ、エキゾチックなニュアンスが広がります。 シトラスやスパイスのニュアンスを含み、瑞々しさと酸味が印象的なワインです。濃密なコクが徐々に増していき、ペストリーやフェイジョア、アプリコットを思わせる風味が漂います。味わいの後味まで、トーストやグリルしたニュアンスが調和よく香ります。
分析データ
アルコール分:13,5 %
pH値:3,20
マロラクティック発酵:0 %
収穫日程
8月29日〜9月6日
生育日程
萌芽 : 4月9日〜4月12日
開花 : 5月31日〜6月3日
着色 : 8月2日
天候について
冬は温暖で雨が降ることも多く、顕著な雨不足に悩まされた2022年以降、乾き切った土壌を湿らすに十分な降雨に恵まれました。心配された遅霜による被害もなく、ぶどう樹は4月初旬、順調に生育サイクルのスタートを切りました。2023年の特徴は、その記録的暑さです。日増しに気温の上昇が顕著になりました。春は暖かく、平年並みの降水量にも恵まれ、ぶどう樹の生育スピードは一層早まりました。絶好の天候のもとで、ぶどうの開花は5月末、平年より5日ほど早い日程で順調に進みました。シャトーでは1962年から気象観測データを記録していますが、2023年6月はこれまでの記録を塗り替える、観測史上最も暑い月となりました。ぶどう樹は平年より数日早いリズムを維持したまま、良好に生長を続けました。夏真っ盛り、フランス全土は連続して熱波に襲われましたが、大西洋沿岸地域とボルドーのぶどう畑において猛暑の影響が見られたのは8月末と9月初旬の二度のみでした。なお、9月初旬の猛暑は、ぶどう収穫のスタートと重なっています。収穫期間中は安定した天候に恵まれ、暑く明るい好天と雷雨とが交互に訪れました。ぶどう果実はこれらの天候に上手く順応しながら熟度を進め、同時に、雨のおかげで糖分の蓄積が抑えられ、果皮部分の品質も素晴らしい仕上がりです。9月最終週には夏さながらの日照に恵まれ、2023年の収穫は理想的な天候のもとで終わりを迎えています。
シャトー紹介
格付け第一級(Premier Grand Cru Classé)シャトー・ムートン・ロスチャイルドは、ボルドー・メドック地区のポイヤック村に82ヘクタールのぶどう畑を所有しています。畑では同地方を代表する以下の品種を栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(79%)、メルロ (17%)、カベルネ・フラン(3%)、プティ・ヴェルド(1%) 平均樹齢は50年です。深度のある礫質層からなる土壌の品質は言うまでもなく、向き(方角)と日射量に関しても比類なき自然環境を享受し、ぶどうの栽培からワインをボトルに詰めるまで、きめ細やかな管理を心がけています。伝統を尊重すると同時に、最先端技術の導入にも積極的です。 毎年、シャトー・ムートン・ロスチャイルドのワインラベルには、現代美術界を代表するアーティストによるオリジナル作品が飾られており、これは1945年から続く伝統です。 「ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド」はシャトー・ムートン・ロスチャイルドのセカンドワインです。 その他にも白ワイン「エール・ダルジャン」を生産しています。白ワイン用ぶどうの栽培には9ヘクタールの砂礫質土壌を利用し、品種はソーヴィニヨン・ブラン(50.5%)、セミヨン(40%)、ソーヴィニヨン・グリ(9%)、ミュスカデル(0.5%)です。
アッサンブラージュ
63 % : メルロ
29 % : カベルネ・ソーヴィニヨン
5 % : カベルネ・フラン
2 % : カルメネール
1 % : プティ・ヴェルド
育成・熟成について
新樽:0 %
育成・熟成期間:18ヶ月
テイスティングノート
深みのあるガーネット色の外観、輝きのあるディスク。ラズベリーや赤スグリを連想させる赤系果実のアロマが香り立ち、スミレを思わせる上品でフローラルなニュアンスがアクセントになっています。口に含んだ瞬間から肉づきのよさと質感が印象的。ビロードのようになめらかで調和のとれたストラクチャー、絶妙なバランスと奥行きが素晴らしいワインです。ブラックチョコレートのニュアンスが感じられ、瑞々しさとメンソール感とともに、全体をさらに美味しく引き立てます。
分析データ
アルコール分 : 14,2%
pH値 : 3,70
収穫日程
9月7日〜9月29日
生育日程
萌芽 : 3️月29日〜4月3日
開花 : 5月29日〜5月30日
着色 : 7月24日〜7月29日
天候について
冬は温暖で雨が降ることも多く、顕著な雨不足に悩まされた2022年以降、乾き切った土壌を湿らすに十分な降雨に恵まれました。心配された遅霜による被害もなく、ぶどう樹は4月初旬、順調に生育サイクルのスタートを切りました。2023年の特徴は、その記録的暑さです。日増しに気温の上昇が顕著になりました。春は暖かく、平年並みの降水量にも恵まれ、ぶどう樹の生育スピードは一層早まりました。絶好の天候のもとで、ぶどうの開花は5月末、平年より5日ほど早い日程で順調に進みました。シャトーでは1962年から気象観測データを記録していますが、2023年6月はこれまでの記録を塗り替える、観測史上最も暑い月となりました。ぶどう樹は平年より数日早いリズムを維持したまま、良好に生長を続けました。夏真っ盛り、フランス全土は連続して熱波に襲われましたが、大西洋沿岸地域とボルドーのぶどう畑において猛暑の影響が見られたのは8月末と9月初旬の二度のみでした。なお、9月初旬の猛暑は、ぶどう収穫のスタートと重なっています。収穫期間中は安定した天候に恵まれ、暑く明るい好天と雷雨とが交互に訪れました。ぶどう果実はこれらの天候に上手く順応しながら熟度を進め、同時に、雨のおかげで糖分の蓄積が抑えられ、果皮部分の品質も素晴らしい仕上がりです。9月最終週には夏さながらの日照に恵まれ、2023年の収穫は理想的な天候のもとで終わりを迎えています。
シャトー紹介
1855年格付け(Grand Cru Classé en 1855)シャトー・クレール・ミロンは、ポイヤック村に地続き41ヘクタールのぶどう畑を所有しています。格付け第一級グランクリュ2軒と境界線を共有し、畑はジロンド河口を見下ろすムセット地区の丘陵地を中心に広がっています。海にもほど近い河口付近においては気温の急激な変化が緩和され、緩やかな傾斜地は豊富な日射と水はけの良さを享受しています。表層部は砂礫に厚く覆われ、下層部には粘土質・石灰質の基盤が埋まっています。シャトー東側には下層土壌が表層に浮き出た区画もあります。起伏のある地形とジロンド河口に隣接する立地によって、地域特有の地理的環境とミクロクリマ(微気候)が形成されています。 畑の大半は20世紀初頭に整備された区画です。これらは遺伝子的にも極めて貴重な文化遺産であり、豊かな生物多様性が保全されています。畑では同地方を代表する以下5つのぶどう品種を栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(55%)、メルロ (34.5%)、カベルネ・フラン(8%)、カルメネール(1.5%)、プティ・ヴェルド(1%) 「パストゥーレル・ド・クレール・ミロン」はシャトー・クレール・ミロンのセカンドワインです。
アッサンブラージュ
72 % : カベルネ・ソーヴィニヨン
19 % : メルロ
6,5 % : カベルネ・フラン
1,5 % : カルメネール
1 % : プティ・ヴェルド
育成・熟成について
新樽:55 %
育成・熟成期間:18ヶ月
テイスティングノート
深みのある赤色の外観、ガーネット色の光沢。ブルーベリーやカシスが繊細かつ上品に香り立ち、ほのかに香るスギやペッパーのニュアンスと巧みに交じり合っています。濃密なコクを含む、極めて精緻な味わい。タンニンのストラクチャーも秀逸で上品。複雑に重なる風味が印象的です。濃密さと肉づきのよさを感じさせる、上質なカベルネ・ソーヴィニヨン特有のテクスチャー。鮮やかな果実味がその美味しさをさらに際立たせています。カカオ豆やリコリスのニュアンスとともに、瑞々しい風味が後味まで続きます。
分析データ
アルコール分 : 13,5%
pH値 : 3,83
収穫日程
9月7日〜9月29日
生育日程
萌芽 : 3️月29日〜4月3日
開花 : 5月29日〜5月30日
着色 : 7月24日〜7月29日
天候について
冬は温暖で雨が降ることも多く、顕著な雨不足に悩まされた2022年以降、乾き切った土壌を湿らすに十分な降雨に恵まれました。心配された遅霜による被害もなく、ぶどう樹は4月初旬、順調に生育サイクルのスタートを切りました。2023年の特徴は、その記録的暑さです。日増しに気温の上昇が顕著になりました。春は暖かく、平年並みの降水量にも恵まれ、ぶどう樹の生育スピードは一層早まりました。絶好の天候のもとで、ぶどうの開花は5月末、平年より5日ほど早い日程で順調に進みました。シャトーでは1962年から気象観測データを記録していますが、2023年6月はこれまでの記録を塗り替える、観測史上最も暑い月となりました。ぶどう樹は平年より数日早いリズムを維持したまま、良好に生長を続けました。夏真っ盛り、フランス全土は連続して熱波に襲われましたが、大西洋沿岸地域とボルドーのぶどう畑において猛暑の影響が見られたのは8月末と9月初旬の二度のみでした。なお、9月初旬の猛暑は、ぶどう収穫のスタートと重なっています。収穫期間中は安定した天候に恵まれ、暑く明るい好天と雷雨とが交互に訪れました。ぶどう果実はこれらの天候に上手く順応しながら熟度を進め、同時に、雨のおかげで糖分の蓄積が抑えられ、果皮部分の品質も素晴らしい仕上がりです。9月最終週には夏さながらの日照に恵まれ、2023年の収穫は理想的な天候のもとで終わりを迎えています。
シャトー紹介
1855年格付け(Grand Cru Classé en 1855)シャトー・クレール・ミロンは、ポイヤック村に地続き41ヘクタールのぶどう畑を所有しています。格付け第一級グランクリュ2軒と境界線を共有し、畑はジロンド河口を見下ろすムセット地区の丘陵地を中心に広がっています。海にもほど近い河口付近においては気温の急激な変化が緩和され、緩やかな傾斜地は豊富な日射と水はけの良さを享受しています。表層部は砂礫に厚く覆われ、下層部には粘土質・石灰質の基盤が埋まっています。シャトー東側には下層土壌が表層に浮き出た区画もあります。起伏のある地形とジロンド河口に隣接する立地によって、地域特有の地理的環境とミクロクリマ(微気候)が形成されています。 畑の大半は20世紀初頭に整備された区画です。これらは遺伝子的にも極めて貴重な文化遺産であり、豊かな生物多様性が保全されています。畑では同地方を代表する以下5つのぶどう品種を栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(55%)、メルロ (34.5%)、カベルネ・フラン(8%)、カルメネール(1.5%)、プティ・ヴェルド(1%) 「パストゥーレル・ド・クレール・ミロン」はシャトー・クレール・ミロンのセカンドワインです。
アッサンブラージュ
70 % : カベルネ・ソーヴィニヨン
15 % : メルロ
13 % : カベルネ・フラン
2 % : プティ・ヴェルド
育成・熟成について
新樽:50%
育成・熟成期間:18ヶ月
テイスティングノート
深みと濃さのある赤色の外観、真紅の光沢。赤系果実のアロマが香り立ち、コンフィズリー(砂糖菓子)を思わせるアロマやフローラルなニュアンスがほのかに漂います。ブラックチェリーの香りも調和よく交じり合っています。甘美でいて精緻さを感じさせる仕上がり。タンニンは繊細でエレガント。瑞々しさとバランスが素晴らしいワインです。後味にはスパイスやペッパー、そして完熟果実の風味が長い余韻となって残ります。
分析データ
アルコール分 : 13,5%
pH値 : 3,75
収穫日程
9月7日〜9月30日
生育日程
萌芽 : 4月1日〜4月7日
開花 : 5月30日〜5月31日
着色 : 8月2日〜8月4日
天候について
冬は温暖で雨が降ることも多く、顕著な雨不足に悩まされた2022年以降、乾き切った土壌を湿らすに十分な降雨に恵まれました。心配された遅霜による被害もなく、ぶどう樹は4月初旬、順調に生育サイクルのスタートを切りました。2023年の特徴は、その記録的暑さです。日増しに気温の上昇が顕著になりました。春は暖かく、平年並みの降水量にも恵まれ、ぶどう樹の生育スピードは一層早まりました。絶好の天候のもとで、ぶどうの開花は5月末、平年より5日ほど早い日程で順調に進みました。シャトーでは1962年から気象観測データを記録していますが、2023年6月はこれまでの記録を塗り替える、観測史上最も暑い月となりました。ぶどう樹は平年より数日早いリズムを維持したまま、良好に生長を続けました。夏真っ盛り、フランス全土は連続して熱波に襲われましたが、大西洋沿岸地域とボルドーのぶどう畑において猛暑の影響が見られたのは8月末と9月初旬の二度のみでした。なお、9月初旬の猛暑は、ぶどう収穫のスタートと重なっています。収穫期間中は安定した天候に恵まれ、暑く明るい好天と雷雨とが交互に訪れました。ぶどう果実はこれらの天候に上手く順応しながら熟度を進め、同時に、雨のおかげで糖分の蓄積が抑えられ、果皮部分の品質も素晴らしい仕上がりです。9月最終週には夏さながらの日照に恵まれ、2023年の収穫は理想的な天候のもとで終わりを迎えています。
シャトー紹介
1855年格付け(Grand Cru Classé en 1855)シャトー・ダルマイヤックは、北側はシャトー・ムートン・ロスチャイルドに隣接し、面積76ヘクタールの南向きの畑を有しています。平均樹齢は40年。ぶどう畑はポイヤック地区の多様な個性を凝縮したかのような3つの丘にまたがって広がっています。 土壌は主に深さのある礫質で、表層には粘土質・石灰質および砂礫質が堆積しています。メドックを代表する以下の品種を栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(53%)、メルロ(37%)、カベルネ・フラン(8%)、プティ・ヴェルド(2%) カベルネ・フランは平均樹齢60年で、ルヴァンティーヌと呼ばれる丘の上に主に植えられています。根系が深く貫入しやすいテロワールです。高樹齢株からのマッサル・セレクションで育てられたカベルネ・フランを高比率で用いている点はダルマイヤックの特徴です。