収穫
9月1日〜26日
アッサンブラージュ
92 % カベルネ・ソーヴィニヨン
8 % メルロ
テイスティングコメント
シャトー・ムートン・ロスチャイルド2022年は、この年を象徴するかのような明るさのあるワインです。
グラスに注いだ瞬間から濃厚で、完熟黒系ベリーの濃いアロマが香り立ちます。石墨やカカオ豆のアロマがほのかに香り、カシスやブラックベリーのアロマを調和良く引き立てています。
芳醇でビロードのようになめらか。気品とピュアな味わい、いずれも群を抜いており、スギやスパイス、ホワイトペッパーのニュアンスが、このワインが放つ香りにさらなる風格をもたらします。
後味まで複雑性に優れ、ほのかにリコリスを感じさせる風味とタンニンが余韻となって残ります。
テクニカル情報
アルコール分 14.0%
pH値 3.89
総フェノール含有量 76
新樽率 100%
年ヴィンテージレポート
2022年は年始の時期から早々と温暖で乾燥した天候が続きました。ぶどう樹の生育サイクル全期間にわたって、日射量は非常に多く、幾度となく熱波にも見舞われました。春から収穫が終了する時期まで一貫して降雨は稀で、それでも4月に降った雨、そして6月にも数日本格的な雨があり、おかげで土壌への水分補給が進みました。ぶどう樹は地下深くにしっかりと根を張っており、調整しながら水分を吸収する能力の高さが立証されました。2022年ヴィンテージはまさに異例続きの天候状況でしたが、ぶどう樹には優れた環境順応性が備わっていることが示された1年でもありました。暑く乾いた天候のもと、開花は10日ほど早い日程で進みました。開花進度は速めでしたが、順調かつ均質に広がりました。この時期から早生傾向で、その傾向は収穫まで維持されました。ぶどう果実の成熟は中断されることなく理想的な流れで進みました。収穫は9月初頭にスタートし、9月末まで続きました。申し分ない衛生状態でした。粒に関しては、天候状況が粒のサイズにやはり影響したとはいえ、凝縮性と風味のバランスは稀に見る高いレベルです。醸造後に行なった試飲でもこの点は明らかで、ぶどうが育ったテロワール本来の表現、そしてエレガントさを失うことなく、類い稀な芳醇さが印象的なワインに仕上がっています。
シャトー紹介
シャトー・ムートン・ロスチャイルド(格付け第1級)は、メドック地区のポイヤックに82ヘクタールのぶどう畑を所有し、同地域の伝統品種を以下のとおり栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(79 %)、メルロ(17 %)、カベルネ・フラン(3 %)、プティ・ヴェルド(1 %)。植栽密度は1ヘクタールあたり1万本と高く、平均樹齢は約45年です。
厚い礫層からなる土壌の品質はもちろん、日当たり、日射量、いずれも並外れて好条件な自然環境を享受しています。ぶどう果実からボトルまで、伝統を尊重すると同時に、最新鋭の技術との融合を図り、細部に至るまで丁寧な生産を心掛けています。有能なエノロジストを揃え、ヴィニュロンたちはそれぞれの担当区画を個別に管理しています。小箱を使ったぶどう収穫、振動式選果台での厳選、透明板がはめ込まれたオーク材の木製タンクでの醸造。その後、フレンチオーク材の新樽内で熟成を行なっています。ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルドはシャトー・ムートン・ロスチャイルドのセカンドワインです。
また、6ヘクタールの砂質・礫質土壌を利用して、ソーヴィニヨン・ブラン(51 %)、セミヨン(40 %)、ソーヴィニヨン・グリ(9 %)を栽培。白ワイン、エール・ダルジャンを生産しています。
収穫
9月1日〜26日
アッサンブラージュ
71 % カベルネ・ソーヴィニヨン
19 % メルロ
7 % カベルネ・フラン
3 % プティ・ヴェルド
テイスティングコメント
ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルド2022年は、深みと濃さが印象的です。
ブラックチェリーやカシスと共に、まるで砂糖菓子を味わっているかのようにバニラがほのかに香ります。
とにかく調和良く、果肉感と果汁感あふれる瑞々しい果実の味わい。
タンニンの織り目はシルクやビロードのようになめらかで、スモーキーさ、石墨やチョコレートを思わせるニュアンスが、全体をさらに芳醇で風味豊かに引き立てています。
後味まで味わい深く、リコリスのニュアンスが長い余韻となって残ります。
テクニカル情報
アルコール分 14.2%
pH値 3.86
総フェノール含有量 800
新樽率 60%
年ヴィンテージレポート
2022年は年始の時期から早々と温暖で乾燥した天候が続きました。ぶどう樹の生育サイクル全期間にわたって、日射量は非常に多く、幾度となく熱波にも見舞われました。春から収穫が終了する時期まで一貫して降雨は稀で、それでも4月に降った雨、そして6月にも数日本格的な雨があり、おかげで土壌への水分補給が進みました。ぶどう樹は地下深くにしっかりと根を張っており、調整しながら水分を吸収する能力の高さが立証されました。2022年ヴィンテージはまさに異例続きの天候状況でしたが、ぶどう樹には優れた環境順応性が備わっていることが示された1年でもありました。暑く乾いた天候のもと、開花は10日ほど早い日程で進みました。開花進度は速めでしたが、順調かつ均質に広がりました。この時期から早生傾向で、その傾向は収穫まで維持されました。ぶどう果実の成熟は中断されることなく理想的な流れで進みました。収穫は9月初頭にスタートし、9月末まで続きました。申し分ない衛生状態でした。粒に関しては、天候状況が粒のサイズにやはり影響したとはいえ、凝縮性と風味のバランスは稀に見る高いレベルです。醸造後に行なった試飲でもこの点は明らかで、ぶどうが育ったテロワール本来の表現、そしてエレガントさを失うことなく、類い稀な芳醇さが印象的なワインに仕上がっています。
シャトー紹介
シャトー・ムートン・ロスチャイルド(格付け第1級)は、メドック地区のポイヤックに82ヘクタールのぶどう畑を所有し、同地域の伝統品種を以下のとおり栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(79 %)、メルロ(17 %)、カベルネ・フラン(3 %)、プティ・ヴェルド(1 %)。植栽密度は1ヘクタールあたり1万本と高く、平均樹齢は約45年です。
厚い礫層からなる土壌の品質はもちろん、日当たり、日射量、いずれも並外れて好条件な自然環境を享受しています。ぶどう果実からボトルまで、伝統を尊重すると同時に、最新鋭の技術との融合を図り、細部に至るまで丁寧な生産を心掛けています。有能なエノロジストを揃え、ヴィニュロンたちはそれぞれの担当区画を個別に管理しています。小箱を使ったぶどう収穫、振動式選果台での厳選、透明板がはめ込まれたオーク材の木製タンクでの醸造。その後、フレンチオーク材の新樽内で熟成を行なっています。ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルドはシャトー・ムートン・ロスチャイルドのセカンドワインです。
また、6ヘクタールの砂質・礫質土壌を利用して、ソーヴィニヨン・ブラン(51 %)、セミヨン(40 %)、ソーヴィニヨン・グリ(9 %)を栽培。白ワイン、エール・ダルジャンを生産しています。
収穫
8月22日〜31日.
アッサンブラージュ
52 % ソーヴィニヨン・ブラン
39 % セミヨン
8 % ソーヴィニヨン・グリ
1 % ミュスカデル
テイスティングコメント
エール・ダルジャン2022年は、柑橘果実と共にバーベナやアカシア蜂蜜を思わせるアロマが香るワインです。
優れたバランスと、豊かな風味が印象的。
熟した白系果実のアロマとミネラル感が素晴らしい調和を奏で、心地良い瑞々しさが楽しめます。
後味まで優れたバランスと風味の良さは健在で、余韻にはフローラルなニュアンスと共にほのかにレモンが香ります。
テクニカル情報
アルコール分 13.7%
pH値 3.18
総酸量 3.8
新樽率 45%
マロラクティック発酵 0%
年ヴィンテージレポート
2022年は年始の時期から早々と温暖で乾燥した天候が続きました。ぶどう樹の生育サイクル全期間にわたって、日射量は非常に多く、幾度となく熱波にも見舞われました。春から収穫が終了する時期まで一貫して降雨は稀で、それでも4月に降った雨、そして6月にも数日本格的な雨があり、おかげで土壌への水分補給が進みました。ぶどう樹は地下深くにしっかりと根を張っており、調整しながら水分を吸収する能力の高さが立証されました。2022年ヴィンテージはまさに異例続きの天候状況でしたが、ぶどう樹には優れた環境順応性が備わっていることが示された1年でもありました。暑く乾いた天候のもと、開花は10日ほど早い日程で進みました。開花進度は速めでしたが、順調かつ均質に広がりました。この時期から早生傾向で、その傾向は収穫まで維持されました。ぶどう果実の成熟は中断されることなく理想的な流れで進みました。収穫は9月初頭にスタートし、9月末まで続きました。申し分ない衛生状態でした。粒に関しては、天候状況が粒のサイズにやはり影響したとはいえ、凝縮性と風味のバランスは稀に見る高いレベルです。醸造後に行なった試飲でもこの点は明らかで、ぶどうが育ったテロワール本来の表現、そしてエレガントさを失うことなく、類い稀な芳醇さが印象的なワインに仕上がっています。
シャトー紹介
シャトー・ムートン・ロスチャイルド(格付け第1級)は、メドック地区のポイヤックに82ヘクタールのぶどう畑を所有し、同地域の伝統品種を以下のとおり栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(79 %)、メルロ(17 %)、カベルネ・フラン(3 %)、プティ・ヴェルド(1 %)。植栽密度は1ヘクタールあたり1万本と高く、平均樹齢は約45年です。
厚い礫層からなる土壌の品質はもちろん、日当たり、日射量、いずれも並外れて好条件な自然環境を享受しています。ぶどう果実からボトルまで、伝統を尊重すると同時に、最新鋭の技術との融合を図り、細部に至るまで丁寧な生産を心掛けています。有能なエノロジストを揃え、ヴィニュロンたちはそれぞれの担当区画を個別に管理しています。小箱を使ったぶどう収穫、振動式選果台での厳選、透明板がはめ込まれたオーク材の木製タンクでの醸造。その後、フレンチオーク材の新樽内で熟成を行なっています。ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロスチャイルドはシャトー・ムートン・ロスチャイルドのセカンドワインです。
また、6ヘクタールの砂質・礫質土壌を利用して、ソーヴィニヨン・ブラン(51 %)、セミヨン(40 %)、ソーヴィニヨン・グリ(9 %)を栽培。白ワイン、エール・ダルジャンを生産しています。
収穫
9月9日〜26日
アッサンブラージュ
52 % カベルネ・ソーヴィニヨン
40 % メルロ
5 % カベルネ・フラン
2 % カルメネール
1 % プティ・ヴェルド
テイスティングコメント
パストゥレル・ド・クレール・ミロン2022年は、野生のブルーベリーやリコリスがブーケとなって華やかに香る、鮮やかな風味のワインです。
精巧さと瑞々しさ、そして飲み心地の良さ、それらが調和良くこだまするように広がり、エレガントで洗練されたタンニンが全体を支えています。
後味の余韻に至るまで、黒系果実とペッパーのニュアンスが香り、全体をさらにバランス良く引き立てています。
テクニカル情報
アルコール分 14.5%
pH値 3.81
総フェノール含有量 71
新樽不使用
年ヴィンテージレポート
2022年は年始の時期から早々と温暖で乾燥した天候が続きました。ぶどう樹の生育サイクル全期間にわたって、日射量は非常に多く、幾度となく熱波にも見舞われました。春から収穫が終了する時期まで一貫して降雨は稀で、それでも4月に降った雨、そして6月にも数日本格的な雨があり、おかげで土壌への水分補給が進みました。ぶどう樹は地下深くにしっかりと根を張っており、調整しながら水分を吸収する能力の高さが立証されました。2022年ヴィンテージはまさに異例続きの天候状況でしたが、ぶどう樹には優れた環境順応性が備わっていることが示された1年でもありました。暑く乾いた天候のもと、開花は10日ほど早い日程で進みました。開花進度は速めでしたが、順調かつ均質に広がりました。この時期から早生傾向で、その傾向は収穫まで維持されました。ぶどう果実の成熟は中断されることなく理想的な流れで進みました。収穫は9月初頭にスタートし、9月末まで続きました。申し分ない衛生状態でした。粒に関しては、天候状況が粒のサイズにやはり影響したとはいえ、凝縮性と風味のバランスは稀に見る高いレベルです。醸造後に行なった試飲でもこの点は明らかで、ぶどうが育ったテロワール本来の表現、そしてエレガントさを失うことなく、類い稀な芳醇さが印象的なワインに仕上がっています。
シャトー紹介
シャトー・クレール・ミロン(格付けグランクリュ)は、アペラシオン・ポイヤックの北東部にワンブロックに広がる41ヘクタールのぶどう畑を所有しています。ジロンド河口を見下ろすムーセット地区の丘に位置し、この場所特有のミクロクリマを享受しています。下層は粘土・石灰質で、その表層には砂礫質が厚く堆積しています。ドメーヌの東側には下層の露出も見られます。
ぶどう畑は2つの格付け第1級シャトーに隣接しており、ぶどう樹の多くは20世紀初頭に植えられたものです。同地域の伝統品種5種を以下のとおり栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(51.5 %)、メルロ(37 %)、カベルネ・フラン(8 %)、プティ・ヴェルド(2%)、カルネメール(1.5 %)。植栽密度は区画によって1ヘクタールあたり8500本から1万本です。収穫は手摘みで、醸造には完全重力フロー式の設備を使用。ぶどう粒に極力優しい作業を心掛けています。生産の55 %はフレンチオーク材の新樽内で育成・熟成しています。パストゥレル・ド・クレール・ミロンはシャトー・クレール・ミロンのセカンドワインです。
収穫
9月9日〜26日.
アッサンブラージュ
59 % カベルネ・ソーヴィニヨン
32 % メルロ
8 % カベルネ・フラン
1 % カルメネール
テイスティングコメント
シャトー・クレール・ミロン2022年は、この年らしく濃厚で凝縮感が印象的なワインです。
ブルーベリーやその他野生ベリーの風味と、スパイスやペッパーの香りとが交じり合い、スミレの花もほのかに漂い、豊かで複雑な香りを楽しませてくれます。
風味は瑞々しく、ミネラル感とリコリスのニュアンスを含みます。
シルクのようになめらかで溶け込んだタンニンが巧みにつくり上げるたくましい風味。
秀逸なバランスと、グランクリュらしい堂々たる精巧さ、そしてエレガントさが魅力的なワインです。
後味の余韻には、黒系果実のアロマとカカオパウダーのニュアンスが交じり合って香ります。
テクニカル情報
アルコール分 14.5%
pH値 3.83
総フェノール含有量 74
新樽率 55 %
年ヴィンテージレポート
2022年は年始の時期から早々と温暖で乾燥した天候が続きました。ぶどう樹の生育サイクル全期間にわたって、日射量は非常に多く、幾度となく熱波にも見舞われました。春から収穫が終了する時期まで一貫して降雨は稀で、それでも4月に降った雨、そして6月にも数日本格的な雨があり、おかげで土壌への水分補給が進みました。ぶどう樹は地下深くにしっかりと根を張っており、調整しながら水分を吸収する能力の高さが立証されました。2022年ヴィンテージはまさに異例続きの天候状況でしたが、ぶどう樹には優れた環境順応性が備わっていることが示された1年でもありました。暑く乾いた天候のもと、開花は10日ほど早い日程で進みました。開花進度は速めでしたが、順調かつ均質に広がりました。この時期から早生傾向で、その傾向は収穫まで維持されました。ぶどう果実の成熟は中断されることなく理想的な流れで進みました。収穫は9月初頭にスタートし、9月末まで続きました。申し分ない衛生状態でした。粒に関しては、天候状況が粒のサイズにやはり影響したとはいえ、凝縮性と風味のバランスは稀に見る高いレベルです。醸造後に行なった試飲でもこの点は明らかで、ぶどうが育ったテロワール本来の表現、そしてエレガントさを失うことなく、類い稀な芳醇さが印象的なワインに仕上がっています。
シャトー紹介
シャトー・クレール・ミロン(格付けグランクリュ)は、アペラシオン・ポイヤックの北東部にワンブロックに広がる41ヘクタールのぶどう畑を所有しています。ジロンド河口を見下ろすムーセット地区の丘に位置し、この場所特有のミクロクリマを享受しています。下層は粘土・石灰質で、その表層には砂礫質が厚く堆積しています。ドメーヌの東側には下層の露出も見られます。
ぶどう畑は2つの格付け第1級シャトーに隣接しており、ぶどう樹の多くは20世紀初頭に植えられたものです。同地域の伝統品種5種を以下のとおり栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(51.5 %)、メルロ(37 %)、カベルネ・フラン(8 %)、プティ・ヴェルド(2%)、カルネメール(1.5 %)。植栽密度は区画によって1ヘクタールあたり8500本から1万本です。収穫は手摘みで、醸造には完全重力フロー式の設備を使用。ぶどう粒に極力優しい作業を心掛けています。生産の55 %はフレンチオーク材の新樽内で育成・熟成しています。パストゥレル・ド・クレール・ミロンはシャトー・クレール・ミロンのセカンドワインです。
収穫
9月 8日〜27日
アッサンブラージュ
60 % カベルネ・ソーヴィニヨン
22 % メルロ
16 % カベルネ・フラン
2 % プティ・ヴェルド
テイスティングコメント
シャトー・ダルマイヤック2022年は風味のたくましさが印象的なワインです。
この年らしい濃厚さを備えつつ、瑞々しさに優れ、長い余韻も特徴的です。黒系果実とチョコレートを思わせるニュアンスが交じり合い、ペッパーやスパイスも香ります。さらに、ダルマイヤックが誇るカベルネ・フラン特有のフローラルなニュアンスのおかげで、より一層エレガントな仕上がりです。
果肉感があり風味高く、クリーミーなテクスチャー。精巧に組み立てられたなめらかなタンニンが、芳醇で繊細な香り表現をさらに鮮やかに引き立てています。
後味の余韻に至るまで、カシスやリコリスが瑞々しく香ります。
テクニカル情報
アルコール分 14.5%
pH値 3.83
総フェノール含有量 75
新樽率 50%
年ヴィンテージレポート
2022年は年始の時期から早々と温暖で乾燥した天候が続きました。ぶどう樹の生育サイクル全期間にわたって、日射量は非常に多く、幾度となく熱波にも見舞われました。春から収穫が終了する時期まで一貫して降雨は稀で、それでも4月に降った雨、そして6月にも数日本格的な雨があり、おかげで土壌への水分補給が進みました。ぶどう樹は地下深くにしっかりと根を張っており、調整しながら水分を吸収する能力の高さが立証されました。2022年ヴィンテージはまさに異例続きの天候状況でしたが、ぶどう樹には優れた環境順応性が備わっていることが示された1年でもありました。暑く乾いた天候のもと、開花は10日ほど早い日程で進みました。開花進度は速めでしたが、順調かつ均質に広がりました。この時期から早生傾向で、その傾向は収穫まで維持されました。ぶどう果実の成熟は中断されることなく理想的な流れで進みました。収穫は9月初頭にスタートし、9月末まで続きました。申し分ない衛生状態でした。粒に関しては、天候状況が粒のサイズにやはり影響したとはいえ、凝縮性と風味のバランスは稀に見る高いレベルです。醸造後に行なった試飲でもこの点は明らかで、ぶどうが育ったテロワール本来の表現、そしてエレガントさを失うことなく、類い稀な芳醇さが印象的なワインに仕上がっています。
シャトー紹介
シャトー・ダルマイヤック(格付けグランクリュ)はアペラシオン・ポイヤックに位置しています。北側にはシャトー・ムートン・ロスチャイルドが広がる南向きの畑です。畑面積は77ヘクタール、平均樹齢は40年です。ポイヤック地区の多様な個性を凝縮したかのような3つの丘にまたがって広がる畑です。
土壌は深度のある礫質で、表層には粘土質・石灰質および砂礫質が堆積しています。メドックの伝統品種を以下のとおり栽培しています。カベルネ・ソーヴィニヨン(55 %)、メルロ(35 %)、カベルネ・フラン(8 %)、プティ・ヴェルド(2 %)。カベルネ・フランは平均樹齢60年。メドックのシャトーにしては例外的に高い栽培比率です。ぶどう収穫は手摘みで、生産の50 %はフレンチオーク材の新樽内で育成・熟成しています。